のり網再生とは

のり網再生とは

使用済み海苔養殖網(以下:海苔網)は、兵庫県内だけでも年間約20万反廃棄処分されており、他府県(愛媛・香川・徳島・三重県)で廃棄されている分を含めると、全体で約50万反にも及びます。

海苔網の廃棄処分方法としては、各漁港内で焼却処分と埋め立て処分の二種類とされていますが、前者の処分方法では海苔網に残留した塩分によって焼却炉にダメージをもたらし、後者の方法では残留した海苔が腐敗し、それによって悪臭やウジ・ハエ等の害虫が発生するなどの問題点があり、山中への違法投棄や海洋投棄を助長させてきました。

弊社では、使用済み海苔養殖網の再生処理および再生処理後の網を主として、獣害対策用ネット(猪・鹿等から農作物を保護する目的)・モズク養殖用網(主に沖縄県)・支柱ネット(ツル科植物など)・遮光カーテン(夏の日差しをカットすることにより、生活環境を良くする)・保護ネット(強風時にビニールハウスを保護)等として販売しています。(商品・サービスより購入可)

平成18年度の産業廃棄物処理助成事業に認定をいただき、高圧洗浄機(高圧回転ノズルを使用)を新システムとして導入いたしました。
※海苔網高圧洗浄機『ECONEX』(Youtube動画)をご覧下さい。

環境負荷の低減

以下のような現状を改善すべく、弊社では使用済み海苔養殖網の「3R」事業に取り組んでいます。

■海苔養殖網の大半は数回の使用で廃棄処分
現在、海苔養殖に使用された網は、その大半は数回(1、2回)使用しただけで廃棄処分されており、その量は兵庫県内だけでも約20万反、他府県(愛媛県・香川県・徳島県・三重県)を含めると約50万反を超えています。

■廃棄処分時の問題点
使用済み海苔養殖網の廃棄処分方法としては、主として焼却と埋立処分の二種類がありますが、それぞれの処分方法には、以下のような問題点があります。

焼却処分/海苔養殖網に残留した水分および塩分によって焼却炉(特に、耐火レンガ)がダメージを受ける。

埋立処分/海苔養殖網に残留した海苔などが腐敗し、それによって悪臭やウジ・ハエ等の害虫が発生する。

使用済み海苔養殖網の再生処理

≪作業工程≫

Step.1

引き取り・回収

Step.2

洗浄

※洗浄水として地下水
(引用可能な真水)を使用

Step.3

蒸らし(14日程度)

※残留海苔等の分解除去痩躯振興課

Step.4

再洗浄

※洗浄水として地下水
(引用可能な真水)を使用

Step.5

破損箇所の点検・修理・選別

Step.6

地下水散布による試験

※地下水散布による防臭および
漂白効果を試験中

Step.7

整反

※海苔養殖網・モズク養殖網は
「5反づつ」結束

Step.8

梱包

※ホームセンター等に出荷する網は
「1反づつ」結束

Step.9

保管

Step.10

出荷

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